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【SDGsと中小企業】家を育てる工務店 福地建装(総合工事業/北斗市)

2020年03月15日

 【福地脩悦会長】当社は、北斗市(道南)において地域に密着した家づくりを行っております。独自の気密・断熱性能と空気循環が特長の「ファース工法」を1988年に開発し、現在はフランチャイズ方式で事業化して全国約200社の工務店が加盟しています。

 

 SDGsに取り組むきっかけとなったのは、共同研究を行っている法政大の川久保准教授との出会いでした。「誰一人取り残さない社会の構築」という理念に共感し、2016年に地域の工務店では最も早くSDGs宣言をしました。

 

社内のSDGs宣言

 

 私は新たなビジネスチャンスと捉えています。また本社のある北斗市も、積極的に取り組む姿勢が見られます。私は本来行政が宣言をして、その理念の下に地域の企業が経営することが理想であると考えています。

 

 17分野の目標のうち、「質の高い教育」「ジェンダーの平等」「クリーンエネルギー」「働きがいと経済成長」「住み続けられるまちづくり」「つくる責任つかう責任」「気候変動対策」「パートナーシップ」以上の項目は、私が経営を行う上ですでに実践しているか、もしくは理念として考えてきたことでもあり、SDGsで重要性を再認識させられました。

 

 特に、地域に根差す工務店として「つくる責任」については造って終わりではなく、建物や家を育て行く認識が必要だと思っています。そして「質の高い教育」も重要です。当社では一番に社員研修を行います。そこから加盟工務店との研修会。さらに発展して工務店と施主、その家族の皆さんにも参加していただいて、着工時の顔合わせを行っています。

 

 「クリーンエネルギー」に関して、当社は技術革新にも積極的に取り組んでいます。三層ガラスをさらに複層化することによって断熱効果を高めた製品開発を、自社敷地内に実験棟を造って進めています。今後は全加盟店に当社の資材を活用してもらうことによって、「パートナーシップ」につながる経営をこれからも続けていきたいと思います。