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【SDGsと中小企業】苗木の生産200万本 大坂林業(林業/幕別町)

2020年03月15日

 【松村幹了社長】私たち大坂林業は、気候の厳しい北の大地、北海道・十勝で半世紀以上の間、苗木づくりを手がけてきました。現在は造林用の苗木を中心に、針葉樹、広葉樹合わせて年間200万本以上の多種多様な樹木の苗を一本一本大切に手間暇かけて育てています。

 

 私は自然が好きで、自然と関わっていく仕事をしたいと思い林業の仕事につきました。また、とかち支部では環境部会長をしております。環境部会では例会などを通して、環境にまつわる知識を深める活動を行っております。SDGsに関しても理解を深める活動を行っており、SDGsは中小企業の経営においても不可分なものであると考えています。

 

 SDGsと経営についてですが、経営をしていたら自然とSDGsに当てはまっていたところもありますし、SDGsを意識した経営をしなければいけないとも考えています。

 

 

 17分野の目標のうち、目標15「陸の豊かさを守ろう」は林業に直結するものです。森林を管理する林業には苗木を植え、育てて使い(伐り)、また植えるという循環のサイクルがあります。私たちはその大切なサイクルの一端を担う、造林用の苗木を育てています。私たちの仕事は、林業の持続性を担保するためにも重要です。

 

 そして、目標8「働きがいも経済成長も」についてです。苗畑の仕事は春から秋にかけてで、冬はシーズンオフです。冬だけ休業というわけにもいきませんし、雇用を維持することができません。そこで冬の仕事をつくるため、薪(まき)ストーブ用の薪の生産・販売などを行っています。

 

 これからの経営についてですが、特に目標11「住み続けられるまちづくりを」を意識しています。当社も地域にある会社です。高齢化や人口減少など地域の疲弊が危惧されていますが、地域にある会社として若い人が入ってきやすい通年雇用化、女性や高齢者でも働きやすい作業の軽減化・機械化など、地域の持続可能性を意識し、地域に根差した企業でありたいと考えています。