禎心会病院見学 健康寿命を学ぶ/札幌支部経営厚生労働委
2019年11月15日
札幌支部経営厚生労働委員会は9月11日、最先端医療の現場から健康寿命の延伸を学ぶをテーマに、札幌禎心会病院の見学会を開催し、45人が参加しました。
最新のがん治療である「陽子線治療」について、晴山雅人放射線治療センター長が講演。陽子という水素の原子核を用いて、特殊な装置で陽子をたくさん作り、加速してエネルギーを高めることで陽子線ビームがつくられ、これを病巣にぶつけることでがん細胞を死滅させるという陽子線治療の仕組みを説明しました。
通常の放射線治療に比べて正常な細胞へのダメージを少なくし、副作用や後遺症を最小限に抑えることで、治療後の患者のQOL(生活の質)を保つことが可能になり、これにより従来の外科手術やX線では治療が難しかった種類のがんにも治癒する可能性が高くなったといいます。
参加者は院内の見学も行い、大きく飛躍したがん治療の現状を学びました。