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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

第67期同友会大学 40人が卒業

2019年10月15日

晴れやかに卒業した皆さん。講師と記念撮影

 

総合平均点50期ぶり更新 かけがえのない人生の一頁刻む

 

 9月13日、第67期同友会大学卒業式が札幌市内で開かれ、31社40人の経営者・幹部社員が晴れて卒業。1981年1月の第1期以来の卒業生総数は2618人となりました。

 

 通期の総合平均点61・7点に対し、今期はこれまで最高だった17期(89年)の67・8点を1・6点上回る69・4点をマーク。歴代トップとなり、50期ぶりに記録を更新しました(2009年まで年2期開講)。80点を超えた「優等賞」は、史上初の3人同時受賞(2人は同店1位)。「努力賞」(75点以上)は6人、「敢闘賞」は4人が受賞しました。

 

 同友会大学は、「経済と中小企業」「北海道論」「科学と人間」「現代と法」「経営戦略と企業づくり」「人間と教育」の6単元30講のカリキュラムで構成され、1月21日に開講し8月8日で全講義を終えました。出席率8割、レポート5本(各2000字以上)と卒業論文(4000字以上)の提出、そして受講態度を含めた総合平均点が50点以上であることが卒業要件。その上レポートや卒論テーマには「考察せよ」「論ぜよ」が並び、人生で初めて体験する知的・創造的な学びです。自ら望んで受講した幹部社員も多く、講義も熱を帯びました。

 

 第13講「人類の起源と進化」では、講義後のメールで寄せられた30問に及ぶ質問へ一括して回答する初の試みを行い、まさに「社会学習」と「個体学習」を統一的に体感。8カ月を通して「目の覚めるような思い。自分自身にまだまだ未知の可能性を感じられる素晴らしい体験ができた」という感想も寄せられました。

 

 卒業式では、卒業生を代表して勤医協福祉会の岩佐雅寿さんが「この大学で過ごした時間は、自分の人生にとって欠くことのできない一頁であったことは疑いない。気が付けば、さらなる知識を渇望している自分に驚いている」と答辞を読み、深い感動に包まれました。

 

 同友会大学は「ハウツー」や「マニュアル」に依存しがちな現代教育を根本から問い、人間が人間らしく育ち合う共育の原点が息づいています。68期は来年1月の開講です。