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震災に負けない 北海道胆振東部地震から1年

2019年09月15日

厚真町担当者から復旧状況を聞く参加者

 

 札幌支部農業経営部会は8月20日、「胆振震災から1年 復興への取組と6次化で全国区に羽ばたく一次産業者」と題して移動例会を開催し、20人が厚真町・むかわ町の一次産業者を訪問しました。

 

 厚真町では、ハスカップファーム山口農園(山口善紀代表)を見学。実際の土砂崩れ現場を前に当時の被害状況、自社の歴史や厚真町を日本一のハスカップ生産地にという強い志と取り組みを学びました。まだ崩れた土の除去は始まっておらず、今も5000本のハスカップの木と3000本の苗木が埋まっています。

 

 また木が育つまで10年かかるため一刻も早い土の除去を望むとともに、予期せず震度7の町として有名になった厚真町をそれだけで終わらせず、ハスカップのまちとして全国に広げるために自社でさまざまな6次化に取り組み、全国にPRしたいと語りました。

 

 むかわ町では、米の6次化に取り組む小坂農園(小坂幸司代表取締役)と、狩猟・鹿肉の加工を行うむかわのジビエ(本川哲代代表)を訪問。同町も地震の被害はありましたが、台風や長雨の被害の方が深刻でした。ですが、それに負けないお二人の取り組みから大きな刺激を受けました。

 

 一方、苫小牧支部女性部会は8月25日、被災地・東胆振を訪ねる移動例会を開催。14軒37人が犠牲となった吉野地区をはじめ、稼働後1カ月足らずで被災した富里地区浄水場には多くの重機が入り、復旧作業が続いています。広域で起きた表層崩壊のすさまじさと、復旧への道のりの険しさ、そして乗り越えようとする町民の日々の暮らしがありました。