【新副代表理事に聞く】池川和人氏（ティーピーパック　代表取締役）

2019年09月15日

原点は人を生かす経営

―就任の抱負をお聞かせください。

　同友会の学びは、「人を生かす経営」の考え方が原点にあると思います。企業経営は即効性のある対症療法だけではなく、外部要因に合わせた変革・体質改善に取り組まなければいけません。私が同友会で学んだ「人」を中心とした企業づくりの重要性を、会員に伝えていきたいと思います。

　北海道では少子高齢化など多くの課題を抱えています。我々は地域に根ざし、地域を支えることを共通課題とし、会員一丸で北海道を守り支えるという気合を持っていきたいと思います。

―入会の経緯や同友会で学んだことを教えてください。

　社長就任の翌年、２００６年に入会しました。それ以前は必要と思った時にセミナーや学校に通い経営などを学んでいましたが、ほとんどがその場しのぎでした。同友会では多くの先輩経営者に出会い、社員教育の大切さや具体的な経営体験などをお聞きし、これを基に自身の会社経営に生かすことができました。

　また、それまで経営層と社員層は立場が異なると教わってきましたが、同友会で両者は違いを乗り越えて一体になれることを学び自覚しました。自社の社員教育なども上から目線ではなく、あくまで対等の姿勢を実践し、社内の統一感を図ることもできました。

―６０００名会員達成への意気込みをお聞かせください。

　通過点にしか過ぎないと考えています。中小企業を取り巻く環境が変化していく中、人材確保や事業承継といった経営課題も増えていきます。課題解決に向けたヒントを得られる仲間の輪を、今後も広げることが重要と考えます。

　特に同友会の地域に根ざすという考えは、激動の世の中に必要不可欠です。さらに同友会の魅力や認知度を広め、仲間を増やしていきたいです。