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安田幹事が講演 市場読む力重要(札幌支部東地区会例会)

2019年07月15日

講演後はグループ討論を行い、学びに一層深みが出ました

 

 札幌支部東地区会は6月13日、札幌総合卸センターで例会を開催しました。北海道トンボ安田和弘社長(東地区会幹事)が「少子高齢化時代に対応した取り組み」として、実践報告しました。

 

 学生服の企画・製造・販売を手掛ける同社は、少子化による市場規模の縮小が大きく売り上げに影響しました。安田氏は「学生服の販売は新学期に集中し、衣替えなどの販売機会が減少しているため、先々を見誤りロスが出るとすぐに赤字になります。私たちの業界は備蓄期間に数年・数十年先と大きなスパンで市場動向を読む力が重要です」と自社の特徴を述べました。

 

 具体的な取り組みとして、年齢別の地域人口や入学者数の推移など詳細なデータを紹介。「数値化したデータを出すことで、自社の強み弱みも明確になります。社員にも数字でモノを語れるようにと伝えています」と語りました。

 

 業界では、高齢化による販売店の減少も課題です。同社は学校向けのネット販売など新しい取り組みにも挑戦していて、「厳しい環境で長く生き残ってきたのは、導き出したデータを基に時代に合った戦略を取ってきたからです。市場や地域を分析する努力をすれば、少子高齢化も一つの差別化を図る機会となります」とアドバイスしました。