韓国経済視察を終えて（四季の旅　代表取締役　鄭眞旭）

2019年06月15日

　札幌支部国際ビジネス研究会は３月１０―１４日の日程で、韓国のソウルと釜山を経済視察し、２２人が参加しました。

　昨今の日韓関係は、緊張感の高まるニュースが多く心配する声もありましたが、研修を通じてマスメディアの報道が真実なのかを私の母国に赴いて自ら見聞きし、参加者に体験してもらう機会にしたいと思っていました。

　韓国経済は最低賃金の引き上げや輸出環境の悪化で、あまり良くない状況です。不動産もソウル近郊は非常に高く、住宅を購入し家庭を持つことがまるで夢のような世界になっているのが現実です。また大手企業への就職願望が強く、有名大学に入学するため子供の頃から受験戦争にさらされている韓国社会の実情に、参加者は驚いた様子でした。

　今回は研修として参加する社員が多く、大型商業施設見学では日本との違いや売れ筋を確認し、真剣に質問する場面がありました。現地の若者を招いた夕食会では、互いの価値観や意見を率直に話し合う時間となりました。

　日韓関係は不安定ですが、民間レベルの交流はとても大事だと思います。今後も交流を深めて互いを理解し、日韓関係がより良くなることを期待しています。（札幌支部会員　四季の旅　代表取締役　鄭眞旭）