フランスデザイン視察研修 コルビジェの作品巡る(道北あさひかわ支部)
2019年05月15日
道北あさひかわ支部もの創り・デザイン部会は、4月2日から10日までの日程でフランス視察研修を行い、37名が参加しました。紀行文を紹介します。
今回、「近代建築の父」と称されるコルビジェの建築作品を巡ることで、その背景との関係性に触れることができました。
コルビジェは、建築業界に革新的な影響を与えた「新しい建築の五つの要点」を提唱しましたが、その最も完成度が高いものが「サヴォア邸」であると言われています。パリ郊外に位置するサヴォア邸は、広大な敷地内に立つ週末住宅でした。
また、パリ市内に建つラ・ロッシュ邸や自邸としたアパルトメントにも、完全ではないながらも「五つの要点」を実現させています。コルビジェの作品は、郊外の住宅より工業化による都市への人口集中を背景に、鉄やガラスなど新素材を駆使した都市住宅に高い価値を感じました。
工業社会が終わり、新しい社会が本格的に訪れた今、前世代の英雄コルビジェの作品を総括できたことは、地方から次世代をつくるための布石として大変有意義な視察となりました。詳しい報告はFaceBookをご覧下さい。
(アイエイ研究所 佐々木司)