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19年度新入社員意識調査 職場の雰囲気が決め手

2019年05月15日

忍耐力や協調性に自信 

自分の時間、大切にする傾向 

働き方改革、安定した将来望む

 

この意識調査は、北海道同友会が今春開催した合同入社式と新入社員研修会(札幌、とかち、くしろ、道北あさひかわ、函館、オホーツク)の参加者を対象に行いました。男女別、学歴別の内訳は(表1)の通りです。今年は昨年よりサンプル数が13%増加しています。

 

 

 ■会社選びの基準

 「会社選びの基準・決め手(図1)」では、就職活動スタート時と入社を決めた時でそれぞれ尋ねました。「職場の雰囲気」「経営者の考え方」では、スタート時より大幅に増えた一方、逆に「仕事の内容」「勤務時間、休日、休暇」「給料、ボーナス、昇給」はスタート時より大きく減っています。就職活動のスタート時は仕事の内容や休日、賃金面を重視していたものの、入社の最終的な決め手となったのは職場の雰囲気や、経営者の考え方だったということが分かります。

 

 

 ■働く目的多様化

 昨年と違い、大卒の働く目的トップは「創造的に仕事をして、自分の人間的成長をはかるため」となりました。専門卒、高卒では「お金を得て、趣味などを楽しむため」が働く目的のトップとなっています(図2)。2015年からの変化を見ると「お金を得て、趣味などを楽しむため」が増えていることは明らかですが、「創造的に仕事をして、自分の人間的成長をはかるため」も30%程度を保っています(図3)。働きながら、自己の成長を望みつつも、趣味などの自分の時間を大切にする傾向が伺えます。

 

 

 

 また、「働くうえでできれば避けたいこと(図4)」を男女別で聞いたところ、男女ともに「休日出勤」「転勤」「残業」の順となりました。

 

 

 

 社会人として自信があることは昨年と同じく「忍耐力」「協調性」「集中力」、自信が無いことは「積極性」「対人対応力」「社交性」の順となっています。

 

 ■ネット情報が主流に

 「毎日新聞を読んでいますか」の設問には93%が呼んでいないと回答し、昨年より1・9ポイント増えました。読まない理由は「インターネットで情報を得ている」がトップとなっており、ますますインターネット中心に情報を得る傾向が強くなっています。

 

 現在関心のある社会問題は、「高齢化社会」「消費税」「年金問題」が昨年と同じくトップ3を占めています。

 

 以上の結果より、高齢化社会や、年金問題などによる将来への不安や、働き方改革の浸透により、堅実で安定した将来と福利厚生面の充実を望んでいることが伺えます。一方で、対人対応力や社交性への自信の無さから、職場の雰囲気や経営者の考え方への共感で職場を決めていることが分かります。