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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

函館支部3月例会 東京同友会吉村社長 橋本久美子氏が講演

成文化セミナーで経営理念、社風を改善

社員が生き生き働く企業へ

 

 函館支部は3月19日、3月例会を開催しました。東京同友会より吉村の橋本久美子社長を招きし、『「ひらがな経営」で社員がキラリ~全員が考え・行動できる会社へ 仕組みづくり13年の軌跡~』をテーマに講演いただきました。

 

 1932年に橋本氏のお父様の先代が創業した吉村は、パッケージ製造の会社です。特に日本茶のパッケージで日本一のシェアを誇っています。受賞歴も多く18年には「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」「中小企業基盤整備機構理事長賞」受賞しました。

 

 日本茶の紙袋製造から始まりましたが、今では消費がどんどん落ち込んでいます。全国約8000軒の日本茶販売会社に対し、デザインから出荷までを一貫生産設備を設け茶業界のビジネスパートナーとしてマーケットとターゲットを明確にしていきました。

 

 同友会で経営を学んだと橋本社長。経営理念も同友会の成文化セミナーで作成しました。「想いを包み、未来を創造するパートナーを目指します」の理念の下、科学性・社会性・人間性にのっとった経営方針を作成し、成文化後社内に浸透させるため、社風の改善に取り組みました。トップダウンをなくし、社内では役職に関係なくすべて「さん」づけで呼びます。

 

 財務状況など情報公開を行い、会議も目的と時間管理を徹底することで、効率的で皆が経営に参画できるものになりました。採用・教育に関しても女性の登用、障がい者、外国人雇用にも取り組んでいます。優秀な人材というより互いに相思相愛の関係になることを最も大切なことにして、多様性を重んじる社風を作り上げてきました。

 

 今では部署毎にも理念があり会議でもなにか判断する場合、それは理念に合致するのか否かが基準となるまでになりました。多様な社員がいる吉村では、なるべく平易な表現で会社の目的・目標を共有しています。例えば、BSC(バランススコアカード)ではそれぞれの要素を財務、顧客、業務プロセス、学習と成長の4視点で構成しており、その一つ一つに目的と目標を設定しています。しかも、目的には必ず「~のために」、目標は「~する」と統一し、分かりやすい文章で表現されています。

 

 また製造、営業、間接部門のそれぞれがコスト意識を持つために、再製造時のコストを売り上げに換算できる数式を考案(考案者の名前をとって『ウエダ方程式』と呼ばれています)。それに伴い、補助金取得時にその金額を売上換算で表現できることになり、間接部門も売り上げに関して社内で議論ができるようになりました。

 

 今回は社員が生き生きと働く企業づくりを学ぶ例会となり「必ず社内で実践したい」と参加者に反響を呼びました。

 

 最後に橋本氏より、中同協第51回定時総会(7月4日~5日、東京)のPRがありました。