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ネット通販の可能性を学ぶ 道北あさひかわ支部稚内が例会

2018年06月15日

 道北あさひかわ支部稚内地区会は5月23日、稚内市立図書館で5月例会を開き、15人が参加しました。当日は稚内市から担当者を招き、同市が2017年度から施行した中小企業振興基本条例の概要や活用策などについて意見を交わしました。

 

 条例は10年に閣議決定された、中小企業を社会の主役に位置付けようとする中小企業憲章に基づくもの。道内では帯広市を皮切りに、これまでに34市町村で制定されています。

 

 この日、第1部では稚内市水産商工課の手塚光行課長が同条例の基本理念や条文内容について説明したほか、新規創業者支援や販路拡大支援など補助・助成金の各メニューについて紹介しました。

 

 意見交換では、新規創業者支援について質問が挙がり、手塚課長は「新規創業では昨年度5件の活用があった」とし、また、補助・助成制度について「見直しながらより良いものにしていきたい」と話しました。

 

 第2部では、「従来イメージを覆す鹿肉活用の可能性」をテーマにNorth innovationの湊寿正社長がこれまでの取り組みを報告。鹿肉販売に至るまでの経緯や鹿肉の栄養素の高さ、高い安全衛生基準を追求している加工方法、インターネット通販の活用などについて説明しました。

 

 湊社長は「ネット通販の活用で、稚内にいながら全国の人と商売ができている」とし、「良い物を売っていくことでつながっていく。必ずしも安くする必要はない」と話しました。