金融機関の役割学ぶ 道財務局シンポ
2018年04月15日
北海道同友会 守代表理事が講演
北海道財務局は3月12日、「金融仲介の質の向上に向けたシンポジウム」を札幌市内で開催し、約100人が参加して地域金融機関の役割について学び合いました。
当日は北海道同友会の守和彦代表理事が「中小企業からみる金融環境の変化」と題して基調講演。道内の休廃業件数は倒産の6・7倍に上り、地域の企業が減ることで雇用が失われ、生活の不便さが増し、人口減少が進んでいると分析。
その上で、①経営者保証が事業承継の足かせになっており、「経営者保証ゼロ」を目指して個人保証に頼らない金融の促進を②運転資金は証書貸付によらず専用当座貸越の枠を広げ、資金繰り支援を③個別企業の課題をしっかり把握するため、金融機関退職者を活用して企業訪問強化を―など地域の企業に寄り添った金融の在り方を提言しました。
パネル討論では、小樽商大の斎藤一朗教授をコーディネーターに、守代表理事、北海道銀行の鈴木誠執行役員、旭川信金の荒山恭一地域振興部長が事業承継などについて意見を交わしました。