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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

気流

2020年11月15日

 膝を突き合わせ、肩を寄せ合い、額を集める。日本語には人と人との関わり合いを表す豊かな表現があります。グループ討論で口角泡飛ばした議論は同友会ならでは。ところが新型コロナウイルス感染防止対策で口元が見えず、相手の表情がつかみにくい日常も既に半年が過ぎました。あたたかく触れ合えない寂しさが募ります。

 

 一方、ITを活用した人と人との新しい関係づくりが急速に進みました。スタンプで瞬時に気持ちを伝えるSNSは、なくてはならないコミュニケーションツールになりました。新たな学びのスタイルとなったオンライン例会を体験して、居ながらに全道の会員が一つになり「新しい臨場感を感じる」との声も聴かれます。

 

 「どんなに経営に自信があっても、自分だけでどうにもならぬ問題を一つや二つは抱えているはず。同じ悩みをみんなの知恵と力で解決してゆきたい」。北海道同友会の設立趣意書が問いかけます。先人たちが胸襟開き同友会の学びの土台を築いたからこそ今日があります。

 

 労使見解では、経営者はどんなに厳しくとも経営を維持し発展させる責任があると謳い、パートナーである社員との強い結びつきが最も重要だと続きます。

 

 地震、台風…災害の度に、人と人の絆の強さを感じます。ポスト・コロナ時代を迎えても、同友会らしい学びと新しい学習様式をさらに広げていきたい。全道の会員が互いに思いを馳せ心通わせ合う学びこそ、と心新たにしています。