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北海道中小企業家同友会景況調査報告 (2016年4~6月期)

景況感の低迷、長期化の懸念
―需要の停滞に加え、EUショックの反動に備えよ―

 

 北海道中小企業家同友会2016年第2期(4~6月)の業況判断DI(前年同期比)は、マイナス13.2であり、前回調査から2期連続での悪化となった。業種別業況判断DIの推移をみると、製造業では、マイナス18.8と前回調査から34.5ポイントの大幅な悪化を示すなど、サービス業を除いて悪化し、全業種で水面下へ沈み込む結果となっている。次期見通しに関しては、ほぼ全ての業種で改善の見通しであるが、EUショックの影響は、今回調査に反映されていないことから、先行きは非常に不透明であり、さらなる困難が生じる懸念を拭えない状況であると考えた方が良いだろう。

 


※詳細はレポートをダウンロードしてご覧ください。



 仕入単価DI、販売単価DIの推移では、仕入単価DIは4.4から10.3へ上昇したのに対し、販売単価DIは前回調査に引き続き、マイナス1.9からマイナス7.0へ下落した。2015年第3期調査から縮小傾向にあったギャップは、今期において拡大している。そのほか、1人当たり売上高、1人当たり付加価値では、1人当たり付加価値が若干の上昇を示したものの、両指標ともマイナス10前後での推移となっている。さらに、「経営上の問題点」では、「同業者間の価格競争の激化」や「民間需要の停滞」の回答割合がさらに高まりを示したほか、「官公需要の停滞」も割合が高まっている。需要が停滞するなかで、売上高も付加価値も高まらない状況にあることが推察される。


 次期の経営上の力点では、「新規受注(顧客)の確保」や「付加価値の増大」加え、「社員教育」が上位にきている。景況感の低迷に加え、先行き不安が高まる中で、足下の見直しやさらなる企業努力が求められることになるだろう。


 最後に、今期の自由記述を紹介しておく。「最近レジの釣銭が増える。お客様は財布の隅々まで見て小銭を出している。景気に不安があるのでより慎重になっている。」(流通商業・札幌)、「大型工事のない中、民間の小工事及びリフォームに力を入れ、この先もその路線で行きたいと思う」(建設業・とかち)