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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

先達に聴く サンコー会長 山田修三氏

同友会と共に歩んだ企業づくり

 

札幌支部中央北地区会3月例会「先達に聴く」が3月28日、札幌すみれホテルで開催されました。今回はサンコーの山田修三会長(札幌支部会員)が自社の経営と同友会の関わりについて報告しました。以下は講演要旨です。

 


 

 ■当社と同友会の関わり

 当社は1950年に青写真焼き付け業務を主に創業しました。創業者である三浦隆雄氏(故人)は北海道同友会設立時のメンバーで、長年代表理事を務めていました。私は64年に入社し、その後82年、営業部長の時に同友会大学を卒業しました。当社は入会以来、同友会の活動に全社を挙げて参加しています。そのため社員は企業を取り巻く環境の変化を強く感じ取れるようになったと考えています。

 

 ■時代に則した業態転換

 創業から35年がたち、当社の取り扱う商品は成熟商品となっていました。またIT化などの技術革新が進み、業界を取り巻く環境は激変し、仕事がみるみる減っていきました。84年の新年全社会議で先代から「これから通信革命の時代に入る。このままでは永続する企業づくりは難しい。若い皆さんで当社の未来を考えてほしい」との問い掛けがありました。それまでは社長が全て決断していたので、とても衝撃的でした。

 

 その後幹部で企業分析をする中で、取り扱う商品情報を総合的にデータ化し、蓄積することで情報処理の総合商社に業態転換することを考えました。アメリカでの視察を通し確信を得ましたが、1億円ほどの設備投資が必要だと分かりました。先代に提案したところ、「皆で力を合わせ頑張ってほしい」と承認を得て、86年に文字情報を処理する新事業を立ち上げました。2年ほどで成果が見えたので、その後もCADやGISなどの新技術を導入し、現在のさまざまな情報を処理する情報処理総合企業へと発展しました。

 

 ■同友会大学で幹部組織育成

 業態を変えていく中で必要なことは人材教育でした。当社では私をはじめ幹部社員は全員同友会大学の卒業生です。現在も33人の卒業生が社内で活躍しています。

 

 卒業生が6人ほどになった時、同友会大学の学びを社内で生かせないかと考え、社内同窓会をつくりました。はじめは社内の問題点を考え議論を重ねていました。その中で仕事が広範囲に至り複雑化したため、同じ会社に勤めていながらお互いの仕事内容が分からないことに気付き、それぞれの部署で業務マニュアルを作成しました。そのマニュアルを基に各部署で勉強会を開催し、情報の共有化を進めていきました。このことはその後、ISOやISMS等の資格取得の際に大いに役立ちました。

 

 また社内同窓会のおかげで幹部同士、幹部と社員が自由闊達に議論できるようになりました。同友会の精神を幹部が理解し、トップとの関係が良好になったため、社内全体に活力が生まれました。

 

 真の人材が育つ環境をつくるためには、社長が同友会で謙虚に、積極的に学ぶこと、自主・民主・連帯の精神を自社に定着させることが必要です。社長が人育てを他人任せにせず、自身の第一の仕事と認識することが大切です。そのためには社員をかけがえのない存在だと認識しなければならないと考えています。