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社員が輝く組織づくりを 札幌支部女性経営者部会が総会

2018年05月15日

 札幌支部女性経営者部会は4月18日、2018年度総会を43人で開催しました。廣澤克美氏(コレモッタ社長)が会長に再任され、新任を含む17人の役員を選出。続く記念講演では、吉村の橋本久美子社長(東京同友会会員)が「『ひらがな経営』で社員がキラリ☆~社員が輝けば未来は変わる~」をテーマに報告しました。

 

 吉村は、父である前社長が茶袋の一貫生産体制が整った工場を1973年に建設し、アルミ箔を用いた茶袋の普及と共に成長しますが、橋本氏が事業承継した時には業界全体が低迷していました。

 

 橋本氏は小ロットのデジタル印刷技術を取り入れ、消費者座談会などを企画。業績も右肩上がりで18億円を投じた新工場の調印式の矢先、東日本大震災が発生し、静岡茶からセシウムが検出されます。

 

 売上の見通しが全く立たず、仕事が減り深夜手当がなくなると、社員からは「茶業界のビジネスパートナーと言って浮かれているからだ」と非難されました。

 

 社員に自身の思いが伝わっていなかったことに衝撃を受け、自社の方向性に迷った橋本氏は、同友会の経営指針セミナーに参加。「目指す世界」とその実現のために「やりたくないこと」を明確にします。

 

 そして、自ら壁新聞を作成したり、独自の方程式によって皆が数字に対して同じ土俵で語れるようにするなど、社員が経営指針をよりどころに行動できる仕掛けづくりを進めました。

 

 橋本氏は「難しい言葉やカタカナでは社員には伝わらない。社員の心に届くように伝えるのが経営者の仕事。社員一人ひとりに個性があり、互いに補い合う組織をつくることが大切」と語りました。