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ねぎしフードサービスの根岸社長 函館支部2月例会で講演

2018年04月15日

人が定着する仕組みを

 

 函館支部は2月23日、ホテルテトラで2月例会を開催しました。ねぎしフードサービスの根岸榮治社長を講師に招き、同友会会員と非会員のゲストなど、148人が参加して根岸社長の報告に耳を傾けました。

 

 同社は1981年6月創業。「牛タン・とろろ・麦めし ねぎし」を東京・新宿を中心に39店舗展開し、売上高は71億1600万円(2016年度)。現在の従業員数は正社員138人、アルバイト1500人という大所帯ですが、かつて大きな事件を経験したと根岸社長は語ります。

 

 「仙台で商売を行っていたある日、9人いた従業員全員が来なかった。20日ほど経ってようやく、近隣に商品もメニューも全く同じ形態の店が現れて、全員その店に引き抜かれていたことに気付いた」

 

 それをきっかけに、経営者としての自らの行動を振り返り、強く反省した根岸社長。「因は我にあり」「ピンチはチャンス」。根岸社長が例会を通して繰り返し口にした2つのキーワードですが、この経験を通して得た言葉だと言います。

 

 その後根岸社長は、PDCAの「P」から社員が参加する仕組みづくり、人を育てた人を評価する人事評価制度、さまざまなアンケートを通じた分析・評価など、徹底した理念共有・社員共育に力を注ぎます。社員にも、お客様にも、地域にも親切であることが自社の強みであると強調しました。「これからは少子高齢化・人口減少で、今まで以上に『人』が重要な時代に入ってくる。人づくり、人が定着する仕組みづくりが急務である」という言葉で講演を締めくくりました。

 

 例会終了後は根岸社長を囲んで懇親会が行われ、新会員、非会員のゲストも含めて交流を深めました。