1. 業況判断DI(前年同期比)が-9.4から-18.8へ(9.4Ptの悪化)、3期連続の悪化
※前回調査の次期見通しとほぼ同水準(前回の次期見通しは-19.8)
※次期見通しが示す停滞感、不況局面は長期化する可能性
1-2.業種別業況判断
建設業:5.1Ptの悪化(▲10.9→▲16.0)、製造業:25.5Ptもの大幅な悪化(0→▲25.5)
流通商業:14.5Ptの大幅悪化(▲7.3→▲21.8)、サービス業:23.0Ptの大幅改善(▲26.3→▲3.3)
次期見通し:製造業、サービス業で悪化見通し、流通商業で改善、建設業は停滞(水面下推移)
1-3.規模別業況判断: 「100 人以上」規模を除き悪化、企業規模間でのギャップが現れる?
20人未満:16.2Pt の大幅悪化(▲13→▲29.2)、 20〜50 人:9.2Ptの悪化(▲9→▲18.2)
50〜100人:13.5Ptの大幅悪化(2.8→▲10.7)、 100 人以上:16.7Ptの大幅改善(▲16.7→0)
次期見通し:20 人以上50 人未満規模層で改善見通し、それ以外では停滞状況(但し水面下)
2.売上高DI、採算 DI、採算水準、業況水準(前年同期比)
【売上高】全体:8.3Ptの悪化(▲3.4→▲11.7)(次期:3.3Ptの改善、▲11.7→▲8.4)
【採 算】全体:5.4Ptの悪化(▲16.6→▲22.0)(次期:5.8Ptの改善だが、弱い。▲22.0→▲16.2)
【採算水準】全体:8.8Ptの改善(24.0→32.8);パターンで行けば、次期も改善するかどうかが鍵
【業況水準】全体:▲12.0から▲16.1へ悪化
2-1.業種別売上高:サービス業を除き悪化、建設業、製造業の2期連続大幅悪化が懸念材
建設業:13.2Ptの大幅悪化(0.0→▲13.2)、製造業:21.3Ptの大幅悪化(▲9.5→▲30.8)
流通商業:5.7Ptの悪化(▲2.2→▲7.9)、サービス業:16.0Ptの大幅改善(▲2.6→13.4)
次期見通し:改善の兆しも見えるが、全体としては水面下での推移であり、弱い。
2-2.規模別売上高:100 人以上規模のみ改善、他規模は軒並み悪化、水面下での推移となる
20 人未満:5.7Ptの悪化(▲7.8→▲13.5)、 20〜50人:11.4Ptの大幅悪化(▲1.2→▲12.6)
50〜100人:24.5Ptの大幅悪化(11.1→▲13.4)、 100人以上:12.3Ptの大幅改善(▲8.3→4.0)
次期見通し:全規模で改善見通しだが、50 人以上規模で水面上へ、50 人未満は水面下での推移
2-3.業種別採算:サービス業を除いて悪化、特に製造業で大幅な悪化
建設業:7.6Ptの悪化(▲17.0→▲24.6)、製造業:31.9Ptの大幅な悪化(▲13.2→▲45.1)
流通商業:3.5Ptとやや悪化(▲13.7→▲17.2)、サービス業:39.7Ptの大幅改善(▲28.6→11.1)
次期見通し:サービス業を除いて改善の見通しだが、動きは弱く水面下での推移となっている
2-4.規模別採算:規模層によって動向が異なるが、いずれも水面下推移である。
20人未満:6.5Ptの改善(▲30.8→▲24.3)、20〜50 人:15.07Ptの大幅悪化(▲7.1→▲22.1)
50〜100人:17.1Ptの大幅悪化(2.8→▲14.3)、100人以上:14.8Ptの大幅改善(▲34.8→▲20.0)
次期見通し:全規模で改善の見通しであるが、その幅は小さく水面下推移である。
2-5.業種別採算水準:建設業、流通・商業の大幅改善が目立つ
建設業:24.1Ptの大幅改善(4.9→29.0)、製造業:ほぼ横ばい(18.0→17.1)
流通商業:11.4Ptの大幅改善(34.1→45.5)、サービス業:ほぼ横ばい(29.5→29.6)
2-6.規模別採算の水準:規模層によって動向が異なる
20人未満:11.0Ptの大幅な悪化(25.3→14.3)、20〜50 人:20.5Ptの大幅改善(15.6→36.1)
50〜100人:16.8Ptの大幅改善(29.4→46.2)、100 人以上:9.6Ptの悪化(63.7→54.1)
2-7.業種別業況水準:サービス業を除いて軒並み悪化、全業種で水面下推移
建設業:13.9Ptの大幅悪化(▲12.0→▲16.1)、製造業:12.5Ptの大幅悪化(▲13.0→▲25.5)
流通商業:5.7Ptの悪化(▲12→▲17.2)、サービス業:26.4Ptの大幅改善(▲30.0→▲3.3)
s 次期見通し:流通商業のみ改善の見通しだが、全体的には停滞、水面下での推移
2-8.規模別業況水準:動向は異なるが、100 未満規模は水面下推移
20 人未満:10.5Ptの大幅悪化(▲18.2→▲28.7)、20〜50人:1.7Ptのやや改善(▲16.0→▲14.3)
50〜100人:3.7Ptのやや悪化(0.1→▲3.6)、 100人以上:7.8Ptの改善(4.2→12.0)
次期見通し:100以上規模で改善見通し、それ以外は水面下で推移、改善の兆しは見えてこない
3.人手の過不足、資金繰りの状況、設備の過不足
【人手の過不足】依然として不足感が40%を上回る状況が続いている
【資金繰りの状況】余裕感の後退、窮屈感が高まりを見せてきている
【設備の過不足】適正感がやや増加、不足感もやや後退
4.経営上の問題点、次期の経営上の力点
不況局面の動向(需要停滞、価格競争の激化)に加え、「仕入れ単価の上昇」、「間接経費の増加」、 「人件費の増加」、「税負担の増加」などが目立つ。
→2014年第T期から続いている川上インフレの継続:ボディブロー、どこまで耐えられるのか?
経営上の力点:「人件費以外の経費節減」の急上昇が目立つ
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