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速報 今年の年末賞与はどうなるか 調査データ・資料
速報 今年の年末賞与はどうなるか〜暖房手当、年末賞与(予定)、中小企業の経営実態アンケート調査結果〜
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 この調査は、当会会員企業(会員数5529社)へ10月25日にアンケートを郵送し、11月9日までに回答のあった612社についてまとめたものです。回答企業の平均資本金、平均従業員数は第1表の通りです。
なお、速報のため回答企業数も十分でありませんし、この種のアンケートは比較的業績の良い企業ほど早めに回答を寄せる傾向がありますので、そのことを考慮してご活用下さい。

一、暖房手当は、昨年並み

 「暖房手当の平均支給額」(第2表)は、昨年とほぼ同じです。灯油の昨年10月の価格がリッター76円前後、今年が同86円前後と高くなっています。このことは、灯油価格と暖房手当は必ずしも連動せず、生活費の一部補助の性格が強くなっていることを示しています。なお、「暖房手当を支給しない」企業は、回答企業の50%となっています。

二、年末賞与支給予定額(全道平均)は、15年連続前年を下回る。業種別では、「サービス業」「卸売業」「運輸・倉庫業」の減少が目立つ

 「年末賞与の地域別支給実績・支給予定」(第3表)をみると、全道平均で昨年より男性が3.22%の減少、女性は4.67%の減少と、15年連続前年を下回りました。(第4表参照)地域別では、札幌以外の減少率が札幌より高く、札幌以外地域の経営環境は厳しさを増していることが伺われます。また、「賞与制度なし」と回答した企業の割合が、札幌37.9%、札幌以外44.3%、全道42.2%に達し注目されます。
 「業種別の支給予定額(全道平均)」(第5表)をみると、「サービス業」「卸売業」「運輸・倉庫業」の減少率が目立ちます。「支給予定額分布(全道)」(第6表)では、一番多いのが男性で「20万円以上30万円未満」(19.4%)、女性で「10万円以上20万円未満」(24.4%)となっています。
パートタイマーの年末賞与については、第7表の通りです。

三、決算状況と資金繰り、東日本大震災の影響では、業種によってバラつきが目立つ

 「2011年度の決算状況(予想)と資金繰り」(第8-a表)をみると、黒字企業の割合は「卸売業」の54.9%から「小売業」の29.6%まで、業種よってバラつきが目立ちます。資金繰りも、「苦しくなってきた」と回答した企業が「運輸・倉庫業」では40.0%、「小売業」「建設業」が30%を超え、「卸売業」では18.4%と業種によって明暗が分かれます。
 「東日本大震災の影響」(第8-b表)では、「今なお影響がある」との回答が「製造業」で43.3%と他の業種よりかなり高くなっています。
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